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ラグビー大学選手権決勝、96年の早明戦を観て感じたこと。

 今年のラグビー大学選手権の決勝は、伝統の早明戦ということでチケットも完売しているようですね。特に新国立競技場での試合ということもあり、盛り上がりも最高になっているのでしょう。今年の両校の試合は確認しましたが、かつて早稲田、明治が強かった頃は、20~30年前になります。ここ数年はまた早稲田、明治が復活していますが最近10年は、帝京だったのではないでしょうか?

 ということで、96年度の大学選手権決勝が早明戦だった時のビデオを見てみようと思い、見た感想を書くことにしました。

 当日はかなりの強風で明治は後半風下をさけ、前半に風下を選びました。前半リードし守り抜こうという考えのようです。対する早稲田は、得点力があまりないと言われていたようで明治のフォワードの攻撃に耐えないと勝ち目はないということで、前半から早いパス回しとハイパントで攻撃をしかけていました。そして、ゴール前のペナルティはすぐキックを選択し、3点を積み重ねようとしていました。しかしこの日は、あまり角度のないキックを2回外して勢いに乗れなかったようです。明治も素直にキックを狙っていました。

 ファーストスクラムは、明治の圧倒的優位で早稲田が崩れていました。ゲームが動いたのは前半中盤で、明治がゴール前のペナルティをモールで攻めますが、ボールを取られてキックされるのですがこれをチャージしました。しかし、早稲田が取って外に素早く回してピンチと思いきやパスがつながらず、こぼれ球をトライするというまさに紙一重のトライで明治が勢いづきます。結局、ここからトライが重なり明治25-早稲田6で折り返します。

 後半はなんとも以外な展開が続きます、風下の早稲田が素早いパス回しでトライを重ねます。いきなり2分でトライを取ったのは良かったですね。これぞ早稲田というラグビーでした。最近の早稲田とは違うかもしれませんが。そして、3点差までつめよったのですが、ノックオンやオバーザトップなどでなかなかチャンスを生かせませんでした。遂に、残り6分となりゴール前で明治がペナルティをもらい時間を使いながら、ボールをキープしながらのフォワード戦になります。何度もモールでしかけ、早稲田がペナルティを取られるという展開で明治のボール支配がうまくいきます。最後は、早稲田が屈辱の認定トライを取られてしまい、明治32-早稲田22でロスタイムを迎え、このまま試合終了となります。

 これは、印象にすぎないのですが、明治はフォワード、早稲田はバックスという形が今よりはっきりしていて、両校あまり冒険はしないラグビーのような気がします。

ですから今のラグビーを見ているとともに多彩な攻撃と防御をしていて、昔のほうが完全にスタイルで勝負している、きめ技で戦いにいっているようでおもしろかったです。

 そのため、明治はフォワードのモールがやたら強く見え、早稲田のパス回しも非常に早く見えました。両校の持ち味の鋭さを楽しめるというそんな一戦でした。

 今週の明治、早稲田の伝統の一戦はどんないいプレーを見せてくれるのかとても楽しみです。